甚平のトレンド

甚平泡沫(うたかた)この甚平は甚平・泡沫(うたかた)です

6月11日付けの繊研新聞のくらしのまわりというコラム。”「ゆかた」シーズン到来 お洒落上級者こそ和装を!”というテーマでゆかたのトレンド今昔比較表が載っていました。

ゆかたのトレンド

(昔)堅いルール(主に7~8月)
(今)堅いルールはなくなった(6~9月気温の高い日)

(昔)ゆかたは風呂上りの着物
(今)外出OK

(昔)白地のゆかた=部屋着
(今)外出OK(下着が透けないように気をつける)

(昔)藍染めのゆかた=夕暮れから着用
(今)自由

(昔)夕涼み、近所のお祭りなど
(今)自由

(昔)素足に下駄
(今)半襟や足袋着用もOK

一番下の”半襟や足袋着用もOK”という項目意外は、全てうちの甚平に当てはまるなあ、と感じました。甚平はケ(普段)の日の装い、おでかけなどハレの日の装いではない、という考え方は、もうなくなっているようです。

ハレとケの区別がどんどんなくなっているのは、ある意味、豊かな証拠なのかと思いますし、逆に豊かでなくなっているとも言えるかもしれません。個人的には、ハレとケ、どちらも理解しつつ、曖昧さを楽しめる人でありたいです。言うは易しですけどね(汗)。

うちの甚平→
https://www.e-miyata.com/category/31.html

老舗の織物屋がつくる、甚平

甚平・氷雨(ひさめ)この甚平は甚平・氷雨(ひさめ)です

甚平・泡沫(うたかた)この甚平は甚平・泡沫(うたかた)です

甚平・麦打(むぎうち)この甚平は甚平・麦打(むぎうち)です

日本の夏はビールに花火に甚平!生地織りからデザイン縫製まで自社オリジナルの宮田織物の甚平は、涼しさもオリジナル!氷雨(ひさめ)、泡沫(うたかた)、麦打(むぎうち)…色んな涼しさ揃ってます!もちろん日本製!今年の夏は暑くなる!

▼老舗の織物屋がつくる、甚平
https://www.e-miyata.com/category/31.html

※今回は宮田織物のCMです。お読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>

服について考える


※今回は思いついたことをだらだら書いています。

薬を飲む時にふと思ったのはなぜ「服用」という言葉に「服」が入っているのかということ。「服を用いる」のがなぜ「飲む」ことになるのかしら。

宮田織物は生地織り、デザイン、縫製までほぼ自社一貫生産で服を作っておりますが「服」という言葉について深く考えた事はありませんでした。そこで今回は、インターネットで「服」という言葉について調べてみました。引用も多用しておりますが、どうぞ、ご容赦くださいね。

「服用」「服薬」、そして「内服」「内服薬」。薬に関する言葉には、どうしたわけか着るものであるはずの「服」という漢字がよく使われています。これには「服」という漢字の語源に理由があります。語源と言われている記述があるのは、古代中国に編纂された地理書『山海経(せんがいきょう)』、

この書物の中で、薬草などを「衣服」のように体にまとい病気の原因となる邪気を防ぐことを「外服」。体の中に入れて体内で邪気を防ぐことを「内服」と言い表しています。この「内服」が、「服」が使われている薬についての語源であると言われています~言葉の救急薬様引用https://99bako.com/2268.html

言葉の救急薬様のサイトに、こんな記事がありました。なるほど、「外服」と「内服」、そんな言葉があるのですね。薬を飲むのは「内服」、からだにまとって皮膚から薬効を取り入れるのは「外服」。風邪の時にネギを首に巻くと良いと聞いたことがありますが(そのまま巻くというより、すりおろした物を布などに包んで巻くと良いそう)、これは外服といえますね。また、草木染めの服などはまさに「外服」でしょう。

さて、宮田織物の服はというと、草木染めではなく、お手入れの簡便さや実用性を考えた上での、化学染料を使った堅牢染めの生地を使っています。和木綿(わもめん)という名前で、糸選びから始まり、自社で織り上げた、宮田織物のオリジナルの織物。ひとつひとつの生地に名前が付いています。薬効こそございませんが、素材自体が、皮膚を刺激せず、適度な保温性、吸湿性、また気化熱で涼しいなど、天然の空調と言われる綿100%の織物ですから、適度な心地良さをまとえると考えています。

和木綿の話をもう少しすると、久留米絣、久留米縞をルーツに持ち、多種多様の色柄を展開しておりますが、筑後地方の四季を映した色合いと「かすれ、ゆらいでいる」柄行が共通項。揃っていない、むらがある、手仕事にも通じるそんな味わいを持たせることで、どこか懐かしく、ほっとできる織物を目指しています。またそのために、糸使いや織り柄、色目にも心を砕きます。

この和木綿を使った「服」の心地良さや味わいが心の内服薬となり、まとうことでその人らしさを引き出すお手伝いができたら、こんなに嬉しい事はありません。

服は会意兼形声文字です。「わたし舟」の象形と「ひざまずく人の象形と右手の象形」(「従える、つける」の意味)から舟の両側につけるそえ板を意味し、それが転じて(派生して・新しい意味が分かれ出て)、「身に付ける」を意味する「服」という漢字が成り立ちました~OK辞典様引用https://okjiten.jp/kanji536.html

OK辞典様のサイトにこの記事もありました。舟の両側につけるそえ板、つまり、舟の形にそって付いている板→身(の形)にそって付いているもの=服、という流れでしょうか。従うという使い方があるのも(例:心服)そのせいなのですね。「服に着られる」というあまりありがたくない言葉もありますが、「服」の成り立ちを知ることで、服は従わせるもの、服に着られてはいけないという戒めにもなりそうです(笑)

今回、「服」について知らなかったことがたくさんあり、少し物知りになれた気がします(笑)「服」はその人となりを表す無言で多弁なツール。まわりの空気感を変えてしまうほどのパワーもあります…といいながら、忙しさを理由に適当な服選びをしている自分を反省しつつ「服」の話は終了です。ありがとうございました。

※写真は令和元年六月一日のお昼ご飯。玄米とお味噌汁ととれとれの茄子の味噌煮。ほっとする味わいで、しみじみからだに優しく、飽きません。宮田織物もそういう服を作っていきたいです。